全国大学等遺伝子研究支援施設連絡協議会 組換え生物等委員会 通信 No.46

(本通信は、大学遺伝子協会員の所属機関の遺伝子組換え実験安全管理関係者に配信しております。)

各位

いくつか大学遺伝子協・組換え生物等委員会から情報提供いたします。

1) 遺伝子組換え生物等の不適切な使用等について
「遺伝子組換え生物等の不適切な使用等について」平成28年6月28日付で文部科学省より発表がありましたのでお知らせいたします。奈良県立医大および熊本大学に関するものです。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/28/06/1373297.htm

各組織におかれましても遺伝子組換え生物等の使用における安全管理、適切な拡散防止措置及び緊急時の対応等について今一度ご確認頂きますよう、よろしくお願いいたします。

2) 遺伝子組換え植物の漏出事故について
昨年度の遺伝子協の総会時に開催された安全研修会において、名古屋大学の遺伝子組換え植物の漏出事故についての詳細が報告されました。この際に報告された不活化条件をそのまま適用している研究室があるようです。しかし、用いる植物や機器により、不活化条件は異なります。従って、各研究室がそれぞれ不活化条件を検討することが重要であると考えます。例えば、不活化処理した土をしばらく管理区域内に置き、発芽の有無を検討することで、最低限の不活化条件を推定することができます。

3) 「組換え生物等委員会 通信 No.43」について
No.43の当通信において、「マウス個体への(アデノウイルス等の)ウイルス接種実験では、どの段階でウイルス残存がないと見なして良いかの判断基準」について、情報提供を募集しました。一件だけ、レンチウイルスの例について、NIHのウェブページの情報が寄せられました。
http://osp.od.nih.gov/sites/default/files/resources/Lenti_Containment_Guidance_0.pdf
しかし、これはあくまでも参考としてのみのご紹介であり、この考え方を日本国内で適用するには十分な検証が必要と思われます。したがって、現時点では判断基準の一般化はまだ難しいというのが当方の見解です。もし、NIHの例を基に安全性の検証を行ってもよい、あるいはそれ以外に良い考えや実験的な証明法を提
案できる方がおられましたら、ぜひご連絡ください。


                            大学遺伝子協・組換え生物等委員会 永野幸生





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