9月の植物

リンドウ(竜胆) リンドウ科
 まるで秋の青空を映したような色が美しいです。
花は晴れている時しか開かないため、ひときわ青空を映しているようなイメージになるのかもしれません。
 胃腸薬として利用されますが、とても苦く、熊の胆よりも苦いとの意味から、漢字では竜胆と書きます。

オミナエシ(女郎花) オミナエシ科
その美しさから秋の七草の一つに挙げられています。
オミナとは女性のことで、エシとは「圧する」という意味。
つまり女性よりも美しいという意味だそうです。
・・・・女性のスナップ写真にオミナエシを一緒に写してはいけないかも?

キキョウ(桔梗 キキョウ科
秋の七草のひとつとして有名ですが、夏から秋にかけて咲きます。
日本に自生し、古くから愛されてきた花ですが、今や絶滅危惧種になっています。
明智光秀の家紋はキキョウの花で、信長を討つべく本能寺を囲むキキョウの旗はドラマなどでもしばしば見ます。
平将門と桔梗姫の伝説など、なぜかキキョウにまつわる話は悲しい運命の話が多いように思えます。



ハギ(萩) マメ科 
 草かんむりに秋と書いて萩。
 文字通り秋を代表する花です。
 ススキと共に日本の秋の風景には欠かせない植物ですが、ススキもハギも荒れて痩せた土地によく生えます。
 共にお月見の飾りに使いますが、つまり荒地に浮かぶ名月の風景なのでしょうか。
 わびさびを好む日本人ならではの感性ですね。

ジュズダマ(数珠玉) イネ科
 昔の子供達はたいていこの実(正確には実ではない)で遊んだことがあると思います。
糸を通して首飾りにしたり、お手玉の中身に使ったりしました。
 野山で遊ぶのが基本であった昔の子供達にとっては、つやつやで丸く硬い実はとても魅力ある素材でした。

カントウヨメナ(関東嫁菜) キク科
 いわゆる野菊の一種ですが、野菊は似ている種類が多く、見分けが難しいです。
 著名な小説「野菊の墓」の野菊の種類については諸説ありますが、カントウヨメナが有力のようです。
 緑が枯れ行く季節に咲く清楚な花の姿は、小説の主人公のイメージを際立たせます。

 ノコンギク(野紺菊)  キク科
 野菊の代表的種類。
どこにでも見られるごく普通の野菊ですが、ヨメナともとても似ており、ぱっと見ただけでは区別がつきません。
正確に調べるには花を分解して冠毛の長短を調べるのが最も確実なようです。
ちなみにノコンギクには長い冠毛があります。

フジバカマ(藤袴)  ヒヨドリバナ科
 秋の七草の一つ。
源氏物語等、古典にもしばしば登場する花ですが、現在は激減し、絶滅が懸念されています。
もともとは中国から渡って来た植物のようです。
フジバカマによく似たヒヨドリバナという植物もありますが、こちらは日本在来の植物で、山野でよく見かけます。



 ススキ(芒)  イネ科
お月見の飾りにするなど、日本の風景に欠かせない植物です。
川口市でも、かつてはススキの生い茂る草地があちこちに見られましたが、今では市内でススキを探しても中々見つかりません。
市内の川の周辺で沢山見かけるのはススキではなくオギで、誤解している方も多いようです。
オギの穂の方が白っぽく、よりフワフワした感じがあります。