* ワーカーからの報告 *


試験場で収穫したサツマ芋


現地報告…2001年~ワーカー達による現地
  での日々の記録です
追悼 伊藤和也くん
アフガンで教えられた農業の重み/高橋修
魅力あるパイロットファームを目指す/高橋修

* 農業事業 *



試験農場で収穫したスイカ

2002年(報告書を読む)、「自給自足が可能な農村」の回復のために地元住民の協力を得て、ダラエ・ヌール渓谷に試験農場を開設しました。2002年1月8日、中村医師他日本人スタッフが2001年9月以来アフガニスタンへ再入国しました。同日、ペシャワールからの食糧輸送便が再びアフガン国内に入国しました。

2月22日、アフガニスタン東部における長期的農村復興「緑の大地・十五ヶ年計画」を発表しました。カーブルに女性(寡婦)の自立支援のための裁縫ワークショップを開設しました。(その後、六月に閉鎖しました。)

6月17日、アフガニスタン・ジャララバードに医療・水源確保・農業のプロジェクトを統括する「PMSジャララバード統合事務所」を設立しました。

8月30日、第一回沖縄平和賞を受賞しました。受賞賞金はアフガニスタン東部ダラエピーチ診療所の移設新築費用に充てることに決定しました。

9月15日ブディアライ村試験農場において初の収穫祭が行われました。 *この年 会員が一万名を突破しました。


2003年(報告書を読む)、用水路の工事でワーカーが駆り出される中、土壌や品種について研究と実施を地道に繰り返します。


2004年(報告書を読む)、試験農場をダラエヌール渓谷上流の村まで拡大しました。


2005年(報告書を読む)、ミネラルなどの栄養価の非常に豊富なアルファルファ(飼料作物)やサツマイモを普及し始め、試験農場を拡大することにより茶の栽培にも希望が見え始めました。


2006年(報告書を読む)、サツマイモや米が自立定着村で大々的に展開され、普及する段階に入りました。


2007年(報告書を読む)、5年を経て初めて、お茶の小規模な「出荷」を行いました。


2008年11月、分水路がガンベリ沙漠手前のシギ村の一部を潤し始めました。自立定着村を守る砂防林の植樹が開始されました。食糧生産の向上を本格的に実現するため、農業事業と水路事業を一体化させる準備に入りました。(報告書を読む)

2009年

ダラエ・ヌールが再び渇水に陥ったため、開墾を進めているガンベリ沙漠に試験農場を移す準備を開始しました。

8月3日、マルワリード用水路二四・三キロ、最終地点ガンベリー沙漠に通水を開始しました。試験農場をダラエヌール渓谷からガンベリ砂漠へ移し、約180ヘクタールを確保し、ガンベリ砂漠の農地開拓が始まりました。

8月末・9月中旬、東部アフガニスタンで広範な地域が突然の集中豪雨に見舞われました。新設したガンベリ砂漠横断水路は砂で埋まり、数カ所で溢水、土手崩壊の危機にさらされました。(中村医師の報告を読む)
年数をかけてモデル農場を確実に実現すべく、少しずつ農地を拡大しています。灌漑工事と農作業は共同で進めなければならない不可分な事業であり、開墾と水路網の整備を主体としながら引き続き観察していきます。(報告書を読む)

2011年

4月、モスク・マドラサに併設する寄宿舎完成・譲渡式を行いました。ジャララバードで小麦価格が急落しました。(カマ地区の小麦豊作が確実となったため)

6月、ガンベリ沙漠の砂嵐により試験農場開墾地30ヘクタールが壊滅しました。防砂・防風の植樹を急ぎます。

7月、べスード第一取水口工事を開始しました。

8月、シギ村農家の大移動―宅地を耕作地にするためガンベリ沙漠南西部の無人地帯に移動しました。

2012年

3月、ガンベリ試験農場にオリーブを植樹しました。(灌漑農業省共同事業)

5月、ガンベリ沙漠開拓で食糧増産「PMS自給体制」― 今年度から五ヵ年計画でPMSの完全自給を目指します。カシコート第一期工事を終え通水を開始しました。経済省調査団がPMS事業を視察し高評価を得ました。

6月、断続的に記録的な大洪水が襲来。アフガニスタン各地で堤の決壊や溢水が起こりました。今冬の工事を予定していた「シギ堰取水口」は取水口から流域約五㎞が流失し工事は不可能となりました。PMSがこれまで手掛けた地域は、堰取水口や護岸により大過を免れました。

7月、シギ分水路開通。シギ村落郡下流域約1,000ヘクタールを潤します。

10月総植樹数が70万本を突破しました。

11月、洪水の影響を受けたカマ第一・第二堰を復旧を完了しました。揚水水車一号機設置(シェイワ郡クナデイ村・マルワリード用水路N区)直径4m、揚水高3.2m、一日揚水量1,500トン、灌漑面積16ヘクタール。

12月、揚水水車二号機設置(シェイワ郡カンレイ村・マルワリード用水路E区)直径6m、揚水高5.2m、一日揚水量1,500トン、灌漑面積三六ヘクタール

2014年

2月、総植樹数80万本を突破しました。

3月、マルワリード・カシコート連続堰、主幹水路二㎞、護岸4㎞を完工しました。これによりクナール河両岸の安定灌漑が保障されました。 洪水の影響を受けたベスード護岸を修復・強化を完了しました。

4月、ガンベリ試験農場にて小規模な畜産を開始しました。(乳牛五頭、仔牛五頭)

12月、ガンベリ農場における記念塔が完成しました。PMSガンベリ支所とし、農業班・灌漑班を置き、開拓事業(農業)=自立体制を本格化させます。ガンベリ沙漠開墾地で栽培したサトウキビで黒砂糖の生産に成功しました。(黒砂糖の復活)クナール河異常低水位を記録しました

2015年

2月、シギ堰通水が完了し、シギ地域全体の安定灌漑を保障しています。ミラーン用水路送水が開始し、1,700ヘクタールの安定灌漑を可能にしました。

3月、新シギ堰が竣工し、シギ全域で小麦の大豊作。27日、28日、ドゥラニ アフガニスタン農村復興開発大臣、アセイ上級補佐官、在アフガニスタン日本大使館より高橋特命全権大使がマルワリード用水路のモデルとなった山田堰(福岡県朝倉市)を訪問。

7月、ガンベリ記念公園広場 100m四方、1㌶の芝生で中央に噴水が完成しました。13日、在アフガニスタン日本大使、アフガニスタン中央政府の農業大臣、農村復興開発大臣、国連食糧農業機関(FAO)所長らがPMSガンベリ農場を視察しました。

10月,カシコート上流サルバンド村流域で渇水、飢饉が迫っています。一時的な改修工事を開始しました。

2016年

2月20日、ガンベリ砂漠開墾地(PMS農場)において約230㌶の20年貸与契約を締結しました。ナツメヤシ試験栽培を開始しました。

3月、主幹排水路工事を開始し、対立する各村自治会の協力を獲得しました(中小排水路は、2008年秋から造成・整備を続行中であり、約80kmにわたり張り巡らしています)。中旬、雨季が到来しました。干ばつは今なおアフガン全土で進行しています。PMS方式取水システムの広域展開を目指し、人材育成のため、ミラーンに訓練所の設立準備を開始しました。

在アフガニスタン日本大使館による、対アフガニスタン国、草の根無償金協力の被供与団体として、PMSはガンベリ農場にて4月17日ナツメヤシ園起工式を執り行いました。

10月末、ガンベリ農場にてオレンジの初収穫が実現しました。

2017年

3月、ガンベリ農場にナツメヤシ464本の植樹を完了しました(日本大使館共同事業)


■実際の食糧増産モデルを目指し、大掛かりな開墾を進め、穀類、芋、野菜だけでなく果樹、養蜂、畜産など多角的な試みを行う計画です。