| 中村 哲 /なかむら てつ |
氷河の流れのように 中村 哲
農村や下町に行けば、そこには殆ど昔と変わらぬ人々の生活がある。そして我々の活動も、これらの人々の涙や笑いと共にある。何世紀も営まれてきた人々の暮らしが、たかだか10年やそこいらのプロジェクトで変わるものではない。しかも、俗にいう「進歩」や「発展」が本当にこの人々の幸せにつながるかどうか、私は疑問に思っている。 我々の歩みが人々と共にある「氷河の流れ」であることを、あえて願うものである。その歩みは静止しているかの如くのろいが、満身に氷雪を蓄え固めて、巨大な 山々を確実に削り降ろしてゆく膨大なエネルギーの塊である。我々はあらゆる立場 を超えて存在する人間の良心を集めて氷河となし、騒々しく現れては地表に消える小川を尻目に、確実に困難を打ち砕き、かつ何かを築いてゆく者でありたいと、心底願っている。 | 「ペシャワールにて」(増補版・あとがきから) |
【略歴】 |
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【受賞歴】 1988 外務大臣賞(外務省) 1992 毎日国際交流賞(毎日新聞) 1993 西日本文化賞(西日本新聞) 1994 福岡県文化賞(福岡県) *ペシャワール会 1996 厚生大臣賞(厚生省) 1996 読売医療功労賞(読売新聞) 1998 朝日社会福祉賞(朝日新聞) 2000 アジア太平洋賞特別賞(毎日新聞・アジア調査会) 2001 第7回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞 (『医者井戸を掘る』) 2002 日本ジャーナリスト会議賞(日本ジャーナリスト会議) 2002 若月賞(長野佐久総合病院) 2002 第1回沖縄平和賞(沖縄県) *ペシャワール会 2003 大同生命地域研究特別賞(大同生命保険株式会社) 2003 マグサイサイ賞「平和と国際理解部門」 2004 アカデミア賞 国際部門(全国日本学士会) 2004 イーハトーブ賞(岩手県花巻市) 2008 第3回モンベル・チャレンジ・アワード受賞(モンベルクラブ・ファンド) 2009 福岡市市民国際貢献賞(福岡市) *ペシャワール会 2009 農業農村工学会賞 (旧農業土木学会) (The Japanese Society of Irrigation,Drainage and Rural Engineering.) 2010 アフガニスタン国会下院 表彰 *ペシャワール会として受賞 【著書】 『ペシャワールにて』『ダラエ・ヌールへの道』『医は国境を越えて』『医者井戸を掘る』『辺境で診る辺境から見る』『医者、用水路を拓く』(石風社) 『アフガニスタンの診療所から』(筑摩書房) 『ほんとうのアフガニスタン』(光文社) 『医者よ、信念はいらない まず命を救え!』(羊土社) 『アフガニスタンで考える -国際貢献と憲法九条-』(岩波書店) 他多数 |
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