名前の由来
柿生の里 王禅寺再興の折、等海上人によって見出され寺の庭に移して以来、町田市一帯に栽培されている禅寺丸柿から命名いたしました。その甘柿を原料に、選りすぐった酵母と特別な仕込み方法で醸造されています。

 農協 & 山梨のワイナリー
柿ワインの生産量は毎年約3,000本。
この数字を達成するには、約3トンの禅寺丸柿を安定して収穫しなければなりません。
そこで町田市では、市内の農家と生産契約を結び、集荷作業を町田農協に委託しています。
集荷した柿はサントネージュ山梨工場運ばれ、
そして約1.5ヶ月後の11月末には、発酵・熟成した柿ワインは瓶詰めされて町田の名産として凱旋。12月1日からの発売を待ちます。


収穫から製品になるまでの工程

禅寺丸 → へた取り → 水洗い → 破砕 | \
                             | 酒母 ← ワイン酵母
                             ↓ /
後醗酵 ← 圧 搾 ← 主醗酵 ←  もろみ 

↓ おり引き → 貯 蔵 → 熟 成  → びん詰め → 出荷

特性   メモ
 ほのかな柿のアロマと柿ワイン特有の果実味、ソフトな口当たりを特長とするやや甘口のワイン。
5〜8℃に十分冷やしてください。
和食・魚料理・鶏肉料理と幅広い料理に合います。

容量 720ml   アルコール分14%未満
      
価格:オープン(参考価格:1,360円)19年度産
企画:町田酒販協同組合
協力:町田市農業協同組合
販売者:アサヒビール株式会社
製造者:サントネージュワイン株式会社

毎年、12月1日に新酒として発売後、瓶の中で熟成されながら消費者の皆様のお口にはいるのを待っております。
ご興味が湧けば、最寄りの酒屋さんに予約下さい。

昔から多摩の特産品としてもてはやされた禅寺丸柿は、糖分が高く柿ワインには最も適した品種です。
柿ワインは、町田市以外でも数カ所で醸造されているようですが、発酵に必要な糖分が足りず、禅寺丸柿を加えるところもあると聞いています。
ですから多摩特産の禅寺丸柿だけで作った柿ワインは貴重品です。

しかし、3,000本の柿ワインを市内200軒の酒屋さんに配るとなると、単純に計算しても一軒当たり1〜2ケース(12〜24本)しか回せません。
最近は、柿ワインの評価も高まり、発売と同時に2〜3本、まとめ買いする愛好家が増えてきました。
これからも農家の皆さんのご協力をいただいて、禅寺丸柿の収穫量を増やし、名実共に町田市の名産としての地位を不動にするよう、努力したいと思っています。

 参考          禅寺丸柿
別名:王禅寺丸柿・枝柿

鎌倉時代、順徳天皇の建保2年(1214年)に、神奈川県都築郡柿生村字王禅寺(現 川崎市多摩区王禅寺)の王禅寺星宿山蓮華院再建に際し、建築用材伐採の時に、山中に自生しているものを発見したといわれています。美味で豊産のため次第に栽培者が増加し、徳川時代にはこの地に相当数栽植されたという記録が残されています。昭和25年頃には東京、神奈川の両県で450haの栽培面積がありましたが、その後激減し、現在では授粉樹や台木として用いられているにすぎません。
 日本で一番古くから栽培されていた禅寺丸柿(ぜんじまるがき)。
 ちょっぴり小振りで丸るく、種が6〜7個入った甘くて美味しい禅寺丸柿。

 町田の故老の方にお話を伺うと、「江戸時代から鶴川・小野路界隈の農家の垣根代わりに植えられていた」そうで、いまでも樹齢二、三百年を越す禅寺丸柿の巨木も珍しくはありません。
 これだけの大木になると、とても竹竿では収穫できないからか、秋たけなわの頃は、てっぺんまで赤い実をつけた柿の巨木が、夕日に映えて美しく輝き、秋の風物詩として我々の目を楽しませてくれます。

■柿生と禅寺丸柿

 柿は東洋の特産物。カキが原種は、日本、朝鮮、中国に200種近くが野生してるそうです。
 “禅寺丸柿”は、日本で最初に栽培される様になった柿で、町田市のお隣・神奈川県川崎市の柿生付近が原産地と考えられています。「いまから約800年前、健保2年(1214年)に王禅寺の住職・等海上人が発見し、繁殖を奨励したのがはじまり」とされています。
 柿生の地名まで残した禅寺丸柿は、元禄時代には最もポピュラーな柿として日本中で盛んに栽植されるようになりました。「戦前まで柿生駅から専用の荷物車が出たり、市場からトラックが廻された」そうで、多摩地区の農家の貴重な現金収入として重要な役割を果たし続けたようです。

■禅寺丸柿ワイン

 そんな禅寺丸柿も、昭和40年以降、“富有柿”や“次郎柿”といった優良品種が目白押しに現れるにつれて商品価値が落ち、収穫もされず殆ど自生するままになっていました。
 収穫しないまま鳥たちだけに“秋の味覚”を楽しませるのは、何とももったいない話です。

 鶴川・小野路界隈は禅寺丸柿の故郷です。
 町田の原風景が“藁葺き屋根”と“禅寺丸柿”だとすれば、何としても後世に残したいものです。
 「切り倒され続ける禅寺丸柿を何とか後世に残せないものか」と、その活用を考えた町田市農政課では、サントネージュワイン研究所に“禅寺丸柿ワイン”の試作を依頼したそうです。
 試作・研究の結果、商品化の目処が立ちました。

 しかし、ブドウを粉砕する機械では柿はつぶせません。農政課では柿を粉砕するための専用機を作るなどいろいろ準備を重ね、1991年には、本格的に柿ワインの製造・販売にまで漕ぎ着けることが出来ました。

 今では安定供給され、1年中秋の味が楽しめるようになり、町田の名産品にも推薦されています。町田のおみやげとして帰省する方がもう一つの名産品純米酒「尾根ざくら」と共にご利用くださり喜ばれています。