春季レースまでの無舎外管理について・・・・・


2004年秋季レースから現在の場所(猛禽類の宝庫)にて鳩レースを戦うようになりました。

それまでの鳩舎では、年間の猛禽類による被害は、作出羽数100羽〜150羽で、多い時で30羽程が被害にあっていましたが、
秋季レースが開始される頃には、100Kレースへ80羽〜90羽は参加させる事ができました。(2009年は35羽の参加)

秋季レースが終了する頃(500Kまで参加)には、羽数は減るものの、60羽以上が在舎しておりました。

そして、60羽前後が在舎したまま、オフシーズンに突入していたわけですが、今の鳩舎よりも狭かったせいもあり、秋レース終了から春季レースが始まり、
レジョナルレースが終了する頃までは、毎晩!!暖房を焚いていました。もちろん!!それ以降もレースから帰還すれば、暖房を焚いていましたが・・・
(火事等の心配のないオイルヒーター)・・・・電気は相当くいます^_^;

オフシーズンの餌の量、餌の内容は、一日、2回の給餌で羽数×12gの量を与えていました。餌の内容は大麦5割、配合5割の内容でした。

その餌の内容、餌の量で、オフシーズンには殆ど飛ばさない無舎外管理を続けて、連合会の訓練が始まる2週間前より舎外を行うようにしても、
春季レースでは、自分も納得の行く良い成績を収める事ができました。

しかし、現在の場所に引越しをしてからは、それまでの環境が想像以上に一変しました。

鳩を飼育しての苦情等の心配は、まるっきり無い所へという事で、現在の場所へ鳩舎を移したのですが、猛禽類がこれほど多いとは思ってもいませんでした。

五葉連峰の中にある今出山!!標高756mの麓に鳩舎を構えたわけです。五葉連峰には、鷹生地区(たこうちく)という場所がありますから、
鷹(猛禽類)が多いことで有名な場所に移り住んでしまったわけです<m(__)m>

最初の頃(2004年)は、鳩は猛禽に追われよく飛びますから、若鳩を鍛えるのには丁度良い!!位にしか思っていませんでしたが、
鳩が飛びすぎて換羽は進まない!!更に、日に日に鳩の数は減って行く等で、終わってみれば成績はふるわない、在舎鳩はいない
何とも情けない結果だけが残りました。

翌春(2005年)は、在舎鳩がいないのですから勝負になりません。数羽残っていた鳩も換羽が順調でないし、舎外をすれば、猛禽の餌食になるということで
お付き合いでレースに参加するという有様でした。
しかし、この年の秋レースでは、100K優勝、200K優勝、300K優勝、レジョナル優勝、菊花賞ではこけましたが、完全制覇!!一歩手前まで行ったシーズンでした。

2006年春季レースでは、このままの勢いで気合いを入れて管理をしたのですが、無舎外管理で近場訓練を行ったものの、
連合会訓練には、猛禽類の被害を恐れて、秋レースで500Kまで飛んだ鳩なのだから、10Kからは参加せずに50K訓練からの参加でした。

ところが、34羽参加させて、鳩が帰って来たのは13羽!!優勝した鳩も、入賞した鳩もことごとく帰還しませんでした^_^;
やはり、猛禽を恐れることなく、2週間前より舎外をすればよかったと・・・・・・後悔しても始まりませんが、全然駄目なシーズンでした。

2006年秋季レースでは、序盤もシングルを、はずす事無く入賞していき、菊花賞優勝、2位と満足の行くシーズンでした。

翌春(2007年)は、オフシーズンは、無舎外!!餌の量、餌の内容は、一日、2回の給餌で羽数×12gの量を与えていました。餌の内容は大麦5割、配合5割の内容

訓練から帰ってきて、次の訓練が行われるまでの間に1度だけ舎外をしました。
その方法を、レジョナルレースが終了する頃まで続けました。

鳩は、レースで何羽かは落ちてましたが、地区N700Kレースに9羽参加させる事ができ、“ダークオブザムーン”で地区N総合優勝もしたので、
良いシーズンだったと記憶しています。

2007年秋、2008年春、2008年秋、2009年春のシーズンは、猛禽の襲撃が激しさを増してきて、参加させる鳩が残らない状態でした。
音なしの構えみたいな長く辛い2年間でしたね。

そして、今年2009年秋のシーズンは、7/8(水曜日)の舎外で80羽の集団失踪に<m(__)m>
もう鳩をやめようかと・・・・・・・・・・・・思ったほど落ち込みましたが、遅生まれ鳩を上手に馴致させる事に成功し、ここまで闘う事ができました。
              (約3週間悩みました)


さて、
ではこのオフのシーズンをどうやって乗り切り、春季レースへ参加させるかです。

これまでのデータから、毎日舎外を行ったのでは、これまで大切に育ててきた鳩が猛禽の餌食になるのは目に見えています。
また、一週間に一度は必ず舎外をすると決めるのも良くないようです。

そこで考えたのが、これまでオフシーズンは、一日2回の給餌で餌の内容は大麦5割、配合5割でした。比較的カロリーの低い餌の内容でした。
この餌の内容をガラッと変えて、配合飼料だけを食べさせる事にします。さらに、与える餌の量も羽数×12gだったのを羽数×15gに増量します。

もちろん、連合会の訓練が開始される2週間前までは、基本的に無舎外です。日本列島の中心に高気圧が入り、ポカポカ陽気の時には
飛ばしても良いでしょう。それ以外の日は、飛ばさない事です。

ここで一番問題になるのが、鳩の発情!!です。全ての鳩舎で♂、♀を分離できるものではありません。
この問題をクリアする方法は、これまでの飼育経験とデータから判明しています。

無舎外ですから猛禽に追われてストレスを受けることもありません。常に良いコンディションで鳩舎内にいるわけです。

あまりにコンディションがよく発情が強くなったならば、コンディションを下降させればよいわけです。何だ!!そんな事か!!と思われるでしょうが、
最初からコンデションを上げない管理(これまでの、一日2回の給餌で餌の内容は大麦5割、配合5割、餌の量は羽数×12g)で越冬させる鳩よりも、
間違いなく短い間だけコンディションを下降させる方法の方が、簡単であり、いざ!!舎外を開始するといった時でも管理が楽になります。

では、どうやって下降させるのかですが、鳩は食欲、性欲、帰巣本能の3つから成り立っていると考えます。
この、食欲、性欲を無くさせるのには、餌を極度に減らせば良いわけです。餌を食べなければ生きていけませんから、極度のガツガツ状態に
陥ると発情どころではありません。餌を食べる事だけに集中するようになってきます。
すると、それまで発情していたオス鳩もメス鳩も嘘のように変化します。これは簡単に言えば、レースから帰還したばかりの状態にしてあげれば良いのです。

数日して、発情状態が落ち着いてきたならば、徐々に餌を元に戻してあげればOKです。

具体的に書くと

    1.一日2回の給餌回数で羽数×15gの量、配合飼料10割の内容で餌を与え続ける。
   
    2.基本的に無舎外・・・・・・日本列島の中心に高気圧が入り、ポカポカ陽気の時には飛ばしても良い

    3.
発情が強くなり、鳩舎の隅などにうずくまるようになって来たなら、給餌回数は一日2回で、羽数×5gまで餌の量減らします。
     餌の内容は配合飼料100%と同じです。

    4.翌日は、羽数×6g、更に羽数×7g、羽数×8gという様に徐々に与える量を戻していきます。最高で羽数×20gまで行ったところで
     4日間20gを続ければ、餌の喰いは止まります。
     そうなったなら、また基本の羽数×15gを続ければよいわけです。


分離のできない鳩舎では、この方法で管理してくださいね(^_-)-☆




      

    無舎外管理法の追加分

何故??オフシーズンに給餌量を増やし、餌の質を変えたのか??その理由は・・・・(^_-)-☆

以前の鳩舎は鳩舎が狭く、オフシーズンになると暖房を焚いて暖めていたという事を書きました。そして、無舎外をきめ込んでいました。

与える餌の内容は、大麦5割、配合飼料5割です。与える餌の量は、羽数×12gでした。
この餌の内容、餌の量だと舎外をさせなくても、鳩体に余計な脂肪がつきません。暖房を焚いて部屋を毎晩暖めているのですから、脂肪がつくような餌を与えなくても良かったのです。

氷点下の朝も、日中、太陽が差し込んでくるまでは暖房を入れておきましたから、鳩舎内はポカポカ状態でした。

そして、連合会の訓練が開始される二週間前から舎外を開始しても充分!!春季レースで戦う事ができましたし、成績も良かったのです。

      

しかし、現在の鳩舎は、管理室を除けば広さが、1階、2階あわせると33坪です。更に、グレーチングなので、オイルヒーターを3台用意して暖房を焚いても、いっこうに暖まりませんでした^_^;(電気代はがかかるし、ブレーカーは落ちるしでした^_^;)これでは駄目だと、オイルヒーターの使用はやめました。
その時点で、大麦5割、配合飼料5割の内容で餌の量が羽数夏12gを止めれば良かったものを、これまで、その方法で成功していたので、そのまま前年秋まで同じことを繰り返していました<m(__)m>  バカなんですよねぇ〜〜〜<m(__)m> 
何で気がつかなかったのでしょう?? 本当にお間抜けです。

深く鳩(動物)の習性を考えれば、答えは簡単だったのです。

秋から冬にかけて、あらゆる動物は、寒い冬を乗り切るために皮下脂肪を付けようと餌を喰いこみます。以前の鳩舎では暖めていましたから、その必要はなかったのですが、現在の鳩舎では、暖めることができませんから、寒い冬を乗り切るために、鳩にも脂肪を付けて冬を乗り切らせれば良いわけです。
それゆえに、配合飼料100%の内容で、羽数×15g〜17g(氷点下になる場合には更に増量し17g与えてもOK)の餌の量に切り替えたのです。

      

夏場に強制舎外で、しごかれた若鳩は、大胸筋にしっかりとした筋肉がつきます。
この筋肉は、秋のレースで500Kを飛翔する為に充分な筋肉です。

飼育者の管理不足、怠慢、調整の下手さ加減、猛禽類による被害等もあるでしょうが、それまでにレースに参加して帰還しなかった鳩は、血統がどんなに良くても、ボディーがどんなに素晴らしくても能力がなかったものと諦めます。

しかし、現在、在舎している鳩(遅生まれ鳩は除く)は、調整期間にしごかれ、レースを経験し、猛禽に襲われても生き残った、まぎれもなく運もある優秀な鳩と言えるでしょう。
その鳩を、オフシーズンにむざむざ、猛禽の餌食にする事はありません。

これまで、脂肪を付けさせないように大麦5割、配合飼料5割の内容で与えていた餌を配合飼料100%に切り替え、無舎外をきめ込みます。

よく質問されるのは、「舎外をしないことによって、それまでついた筋肉が衰えないものか?」です。
これは、私も新人の頃には、筋肉が衰えてしまうと思っていた頃がありました。しかし、以前の鳩舎では脂肪がつかない状態で、筋肉は衰えた事はありませんでしたし、成績も良かったのです。

「それは以前の鳩舎での話しだろう!!!<m(__)m>」と思われるかもしれませんが、無舎外状態で鳩舎内にいる鳩は、鳩舎内で飛びたくて!!飛びたくて!!どうしようもない状態の時に、羽ばたく、羽ばたきだけでも、それまで付いていた筋肉は維持されるのです。

『鉄は熱いうちに打て!!!』なのです。夏場の強制舎外で鍛えあげた筋肉はそう簡単に落ちるものではありません。
まるっきり心配なしですから、ご安心下さい。筋肉の不使用萎縮の心配よりも、もっと大切な事があります。

それは何か(@_@;)というと・・・・・

舎外をしないので猛禽に襲われる心配はない、餌も腹八分目の量で美味い餌を与えられるという状況の中で、人間もそうであるように、鳩も緊張感がなくなるのが一番怖いのです。

それゆえに、日本列島が高気圧に包まれるような天気図になった時には、舎外をさせるのです。

もちろん、猛禽の餌食になるかもしれませんし、集団失踪ということも考えられますが、それを覚悟してでも飛ばさなくてはなりません。

そうしなければ、鳩がだらしなくなってしまいます。適度な緊張感を与えてやる事は絶対に必要である事を忘れないで下さい。

舎外だと上空を飛んでいる時間が長くなりますから、猛禽の被害が多くなる可能性もありますので、近場(5K以内)からの訓練も良い方法だといえるでしょう。訓練であれば鳩は直線的に鳩舎に向かって飛んできます。

鳩舎の近くまで帰ってき、てオオタカに追われても、緊張感がありますから逃げ切れる確率も高くなります。

レースが終了してからも、天気予報が重要な役割をしてくれますから、どのような天気図の時に、鳩を飛ばすのにベストなのかを検証しておいて下さい。

訓練を行う前日に鳩を放鳩籠に詰めておくだけで、レースを経験している鳩は、どこかに持っていかれて飛ばされるということを認知していますから緊張感を持ちます。
翌日、近場(5K以内)から天気の良い日に訓練をかければ、緊張感を維持しながら、鳩を休ませる事ができますし、猛禽被害も少なくてすみます。