安養寺の庚申堂

(森)


370余年、森地区の人々の心のつながりと繁栄をもたらしている。



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 森の庚申堂には「青面金剛童子」「薬師如来」「十一面観音菩薩」の3仏像を安置し、古くから信仰し供養してきました。
 庚申様とは何でしょうか。中国の道教の教えに、「人間の体の中には、三尸という虫がいる。庚申の夜、眠っている間に、その虫が人間の体から抜け出し、神様にその人の悪事を告げると、その人の寿命が縮まる。」とあります。庚申の日は、寿命が縮まるのを恐れて、この虫が出て行かないように、一晩中眠らずに庚申像を供養するようになったと伝えられています。
 このことが「森地区の堂守」という形で残り、続けられていると思われます。山王権現の使いが庚申の本尊となったことから、猿がまつられるようになったのです。お祈りは、「なむ こうしんで こうしんで まいとりまいとり そうわか」と10回くり返してとなえます。その後、「なむ しょうめいこんごうどうじ」を 10回くり返してとなえます。昔は、この言葉を 100回ずつくり返していたそうです。
 安養寺の庚申堂は、6代目、野中藤兵衛直正によって、元禄14年(1701年)に現在のところへ移されました。以前は、野中一族だけで守っていましたが、ある夜、夢の中で庚申を信じることの大切さを教えられたのです。
 それから5年の年月をついやし、ちかくの人々に呼びかけて、多くの浄財(資金)を集めました。その浄財で庚申堂を建てたのです。できあがった時には、森組のみんなで盛大にお祝いをしました。


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