日 限 地 蔵 菩 薩

(高田)


日ぎり願かけ地蔵



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 明治時代(1868年〜1907年)のはじめ頃、日正という名の旅のお坊さんが、下高田の池端山正住寺を訪ね、修行でしばらくおいてもらうように願いでました。時の住職、永田如山老師は、この僧はただ者ではないと見抜いて、下高田にとどまることを許し、太郎坊堂にこもり、行いをりっぱにするように命じました。
 日正は、延命地蔵菩薩の心を持った太郎坊天狗神に仕え、そのふしぎなごりやくに感激し一心に修行に打ちこみました。
 ある日、延命地蔵菩薩が、夢の中に現れて“なんじ、日限地蔵をほり、この地に残せ”とお告げがありました。
 さっそく、石を手に入れ、日限地蔵のお姿をほり始めました。何年かけてほったかわかりませんが、明治11年(1878年)頃に完成し、太郎坊堂のわき仏としてまつるようになったと伝えられています。
 明治12年(1879年)、永田如山老師がお亡くなりになったため、日正はこの地を後にして、金谷町の寺に身をよせ、そこで2体目の日限地蔵尊のお姿をほったそうです。
 これが今の金谷日限地蔵尊として、まつられているものです。
 日限地蔵尊は、日本では32地蔵の1人で、前身は女の姿をして母を悪道から救ったり、親孝行や人を大切に愛する心を教える仏様と言われています。この仏も延命地蔵菩薩と同じ10種の福をさずけてくれます。
 特に、「いつまでに、いつの日に、いつ頃に、」と日に限りがあることをお願いすると必ずかなえてくださる仏様で、今もおまいりする人がたえません。願い事を心にねんじ、両手を合わせ「おんかぁかぁ かみさんまい そわか」
と7回となえ、おがめば、願い事がかないます。親子そろっておまいりすると、なおよい福がさずかります。縁日は毎月24日で、供養を行います。