駒鼻取地蔵大菩薩

(東平尾)


池に沈んだ内田山の駒形庵



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 現在、駒鼻取地蔵は、七曲池の東の高台におまつりされています。今から約1200年前に龍雲という、とてもえらいお坊さまがおまつりしたことが始まりと伝えられています。このお地蔵さまの正式な名前は駒鼻取地蔵大菩薩といいます。
 今は七曲池の底にしずんでしまいましたが、内田山という低い丘がありました。この丘に龍雲が駒形庵というお堂を建て、お地蔵さまをおまつりし、人々のしあわせと平和をお祈りしながら、くらしていました。このお地蔵さまは駒(馬)の鼻をつかみ、鼻を取るようにひっぱって畑や田をたがやし、農民の手伝いをしたことから駒鼻取地蔵と名付けられ、特に農業や病気のお守りとして人々の信仰を集めました。江戸時代(1603年〜1867年)中ごろから、東平尾山奥の津野家が、ずっとおまつりしてきました。
 大井川右岸農業用水事業の工事が始まり、現在の七曲池の姿に変わり、内田山が池にしずむことになりました。昭和43年(1968年)に七曲池の工事が終わり、お地蔵さまは今の場所に移られました。以来お地蔵さまは高台から七曲池とその水の流れを見守っています。いまでも津野家が秋の彼岸の中日に祭礼を行っています。昔から子どもたちがお参りに行くとお菓子を配ってくれます。
 七曲池に行く途中に、断層の良く見える地層があります。ちょっと寄り道しましょう。

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