中 野 倉 治

(東平尾)


凶悪犯人を逮捕した後、亡くなった警察官



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 平尾八幡宮の前の道を西に行くと,左に大きな石碑があります。きっと目にしたことがあるでしょう。
 この石碑は、凶悪犯人におそわれながらも、その犯人を逮捕して亡くなった掛川警察署の中野倉治刑事課長をたたえて建てられたものです。
 事件は、昭和47年(1972年)1月21日の夜中におきました。用もないのに出歩いていたおかしな男を,パトカーのおまわりさんが見つけました。おまわりさんが声をかけたところ、その男がおまわりさんを殴って逃げたのです。
 午前6時30分、この男をつかまえるためさがしていた中野さんは、石碑の立っている場所から東側 140メートルのあたりでこの男を見つけました。そして、この男をパトカーに乗せ、警察署に連れて行こうとしたところ、その男がかくし持っていたナイフで中野さんを刺したのです。中野さんは大けがをしてしまいましたが、それでもその男を追いかけ、手錠をかけたのです。つかまえた後、急を聞いてかけつけた他の警察官にその手錠を渡した後、その場に倒れ、亡くなってしまいました。53歳でした。
 自分が刺されても犯人をつかまえたという立派な警察官がいたことを私たちは忘れてはいけません。仕事のために尊い命を落としてしまったことを殉職といいます。そのことを悲しむとともに、後の人に伝えるために建てられたのがこの石碑です。