三 度 栗

(杉森)


一年に三度も実をつける栗



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 一年に実が三度もなるという、不思議な栗の木があります。今は応声教院の境内にありますが、もとは、菊川町三沢(横地)にありました。
 三度栗については、こんな話が言い伝えられています。
 むかしむかしのことです。弘法大師というえらいおぼうさんが全国をおまいりして歩いていました。
 三沢を通ったとき村の子どもたち5、6人で山で拾ってきた栗をおいしそうに食べていました。弘法大師はそれを見て「わしにもひとつおくれ」とたのんだら、子どもたちは「うん、いいよ。」といって、大師の手のひらにいくつもいくつものせてくれました。大師は子どもたちのやさしさにうれしくなって、頭をなでながら、「これはこれはいい子たちじゃな。お礼に、これからは、この村に毎年三度、栗がなるようにしてあげよう。」とつぶやいて立ち去りました。
 それから、三沢では、毎年、6月に花が咲いて8月に実がなり、8月に花が咲いて10月に実がなり、10月に花が咲いて12月に実がなるというように1年に三度も栗がなるようになったということです。     
 その後、この不思議な栗の木は応声教院の境内に移されました。今でも、 大切に育てられて残っています。
 三度栗については、徳川家康についての伝説もあります。また、この他にもたくさんの話がのこっていますので、みなさんも調べてみるとおもしろいですよ。