船見山太郎坊大権現

(高田)


いぼとり・がんとり・学力向上・商売繁盛の神様



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 西暦 700年代、京都の比良山に現れた太郎坊天狗は、不動明王の教えを守り、厳しい修行を積んで日本の天狗の頭になりました。その頃、仏教が栄えてきたのをじゃましようと海を渡ってきた中国の天狗の頭である「善界坊」と出会い、あちらこちらのお寺を案内する事になりました。善界坊は訪ねるお寺ごとに、仏の力に負け、最後に仏をお守りすることを約束して中国へ帰りました。善界坊と別れた太郎坊は「ああ!せっかくこの世に生まれてきたのに、お釈迦様はもういない。次の弥勒菩薩は56億7000万年先でないと現れない。今、仏の教えを守っているのは延命地蔵菩薩、この仏の教えを身につけて弥勒菩薩が現れるまで生きよう。」とちかいをたてました。山の奥深くにこもり、松葉を食べ、かすみを薬として修行し、ついに不老不死・空中飛行自在の身となりました。
 建久3年(1193年)、源頼朝が富士のすそ野で狩りを行った時、太郎坊が通りかかり、いのししにおそわれて大けがをした掛川の西郷の武士戸塚五大兼久を救いました。それが縁で、太郎坊は掛川の西郷に住み、まつられることとなり、人々の信仰をあつめて栄えました。
 時はうつり、寛文(1661年〜1672年)に入り、お参りする人もなくさびれてしまい、高田生まれの堂守が1人でおまつりしていました。
 太郎坊は、お仕えの期間が終わって帰る堂守の笛の音にさそわれて、高田へ移ってきたと言い伝えられています。寛文6年(1666年)正式に高田でまつることになり、人々の信仰をあつめ、今もお参りする人がたえません。
 このご本尊様は十種の福を授けてくれます。
@丈夫な子供を授ける。A心も身体も健康にする。Bどんな病気でもなおす(特にいぼ・がん)。C長生きさせる。D頭をよくする。E物や心の宝をふやす。Fうやまわれ愛される人にする。G豊作、商売繁盛にする。H家内安全、交通安全にする。I仏の心を身につけさせる。
 このような神様に手を合わせ、願い事を心に念じて「おんうんだら さらだや ありまや てんぐん すまいんそわか」と7回となえ、拝めば必ず良いことがあります。縁日は、毎月24日です。